前回、画像で応募できて、大きさもF20号以下でOKというコンペを並べてみましたが、自分の作品がそのコンペに合うかどうか、またどういった作品が求められているのかどうしても気になるところです。かっての絵の先生に聞いてみましたら、「審査員の先生の好みで賞が決まります」ということでしたので、そのコンペの方向性を決めている審査員の方々、特にキュレーターやギャラリストの方々について調べてみることにしました。まあ美術関係の学校行かれた人は接点などもあったりして彼らについては良くご存じだと思いますが、田舎で独学でのんびり描いたりしてるとほとんど縁の無い遠い存在ですのでね。私と同じような人のために彼らの職業の説明から。
まずキュレーターという職業ですが、彼らは普段裏方として主に公共の施設、美術館や博物館などで展覧会を企画・運営する仕事をしています。展覧会の企画・運営を通じて、テーマを考え、出品する作品を選び、どのように展示するかを決める。いってみれば美術と世間との接点を形作る仕事ですね。そしてギャラリストは商業ギャラリーで、アーティストの作品を販売したり、キャリアを支援したりする仕事をしています。若手作家を見つけて育て、コレクターや美術館に紹介することで、アーティストの活動を広げます。彼らもまた画家の運命にとって非常に大きい存在です。
彼らはまだ知られていない才能や新しい表現を世の中に紹介し、アートの未来を形づくる大切な仕事を担っているわけで、彼らの目と判断が新しいアートの流れになっていきます。ですから彼らのアートについての考え方を調べるということは、そのまま今現在のアートの流れ、いわゆる文脈を直接見ていることになります。コンペの賞金とかもまあ良いとは思いますが、もっと大きな流れというものを、ちゃんと把握して作品に取り組まないといけないと思う今日この頃、次回より有名なキュレーターやギャラリストの皆さんを観察させてもらい、自分の考えも整理させてもらおうと思います。
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