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01: アートコンペ観察:一次審査は画像で応募、作品サイズF20号以下

記念すべき第1回目の記事ですがまずはアートコンペの観察から。アマチュアでも年季が入ってくると評価が欲しくなってコンペとかつい出してみたくなりますよね。そこで一番応募しやすいスタイルの、一次審査が画像で応募できて、大きさはF20号程度、ついでに年齢制限のないという、アマチュアには大変有難いコンペをざっとまとめてみました。実際には若い人が賞をとることが多いようですが、絵が面白ければその限りではないと思います。また本気でプロを目指しているなら、賞金よりも副賞の個展やグループ展の開催権の方に注目してください。大きい画廊で展示をすることで、実際にギャラリストやキュレーターの方に会って話ができるというのは、まず画家にとっての第一歩ということで。みんな、頑張ってね‼

他にも見つけたらまたご紹介します。

目次

アートオリンピア(F20号では小さいが、賞金が凄いので・・・)

  • 概要:アートオリンピアは、一般財団法人山口文化財団が主催する国際公募展で、才能あるアーティストの発掘と活動支援を目的に2015年から隔年で開催されています。2024年で第5回を迎え、国内外の18歳以上のアーティストが応募可能です。審査は国際的な美術関係者による点数方式で行われ、金賞には賞金1000万円が授与されるなど、規模・賞金ともに国内最大級です。応募作品は未発表の平面作品に限られ、入選以上は展覧会で展示されます。アートオリンピアは、グローバルなアートシーンで活躍する人材の発掘と次世代アートの創出を目指しています
  • 賞金・副賞:最新(2024年)は金賞1,000万円、銀賞200万円、銅賞100万円、4位30万円、5位20万円、6位10万円、審査員特別賞10万円、学生賞10万円、入賞1万円など
  • サイズ制限:S50号以内
  • 年齢制限:18歳以上(学生部門は高校生以上、一般部門は18歳以上)
  • 応募時期:2024年は12月1日〜3月31日(例年は隔年開催、2022年→2024年→次回は未定)
  • 審査員例:2024年は保科豊巳、北郷悟、遠藤彰子、Michael W. Schneider、JACK James、最終審査に宮田亮平、高橋明也、長谷川祐子など。

Independent Tokyo(タグボート)

  • 概要:Independent Tokyoは、株式会社タグボートが主催する若手新進アーティスト向けのブース出展型アートイベントです。2008年に前身の「Young Artists Japan」として始まり、現在は毎年東京で開催されています。出展作家は自身の作品を展示・販売でき、ギャラリストやコレクターとの出会いを通じてキャリア形成の機会を得ます。審査員による評価やグランプリ賞金、受賞者展なども実施され、これまで多くのアーティストが本イベントをきっかけに国内外で活躍しています。近年は中長期的な作家支援策「トクミツコンサル」も導入され、プロとしての成長をサポートしています。
  • 賞金・副賞:グランプリ20万円、準グランプリ10万円、審査員賞、販売機会、グループ展など。
  • サイズ制限:F20号以内推奨(公式に明記はないが、会場規模から推奨)。
  • 年齢制限:なし(学生・社会人問わず応募可)
  • 応募時期:2024年12月3日〜2025年2月28日(開催は8月)。
  • 審査員例:約25名のギャラリスト、タグボート代表山本冬彦など。

TAGBOAT AWARD

  • 概要:TAGBOAT AWARDは、株式会社タグボートが主催する現代アートの公募コンペティションです。アーティストに作品発表とキャリアアップの機会を提供することを目的に開催され、一次審査を通過した入選者によるグループ展が実施されます。審査員には著名なギャラリストやアーティスト、コレクターが参加し、グランプリ受賞者には賞金10万円と阪急メンズ東京タグボートギャラリーでの個展開催権が与えられます。準グランプリや審査員特別賞受賞者にも個展やグループ展の機会が提供され、入賞作品は会場で購入可能です。TAGBOAT AWARDは新進アーティストの発掘と支援を目指し、今後世界で活躍する人材の登竜門となっています
  • 賞金・副賞:グランプリ10万円、準グランプリ3万円、審査員特別賞1万円、グループ展、プロ契約、海外展(台北)など。
  • サイズ制限:F20号以内推奨(展示可能サイズ)。
  • 年齢制限:なし(中学生以上推奨、未成年は保護者同意要)
  • 応募時期:12月〜1月。
  • 審査員例:小山登美夫、天明屋尚、塩入敏治、徳光健冶など。

ZEN展(全国選抜作家展)

  • 概要:ZEN展(全国選抜作家展)は、国籍・流派・派閥・年齢を問わず、誰もが自由に参加できる公募制の美術展です。絵画、書、工芸、イラスト、写真、立体、パフォーマンスなど幅広いジャンルの作品を対象とし、規定を守れば応募作品はすべて展示されます。審査はなく、来場者の投票によって大賞や優秀賞などが決定されるのが特徴です。東京都美術館や埼玉県立近代美術館、横浜市民ギャラリーなどで開催され、作家同士の交流や初出展者の参加も盛んです。優秀作家は銀座選抜展などで展示・販売の機会も得られます。自由な創作発表の場として、多様な作家が集う活気ある展覧会です。
  • 賞金・副賞:各賞表彰+都美館展示
  • サイズ制限:F20号以内の部門あり
  • 年齢制限:なし(全年齢応募可)
  • 応募時期:2月〜4月
  • 審査員例:運営委員会(現役作家・教授クラス、非公開)

TIS公募(Tokyo Illustrators Society)

  • 概要:TIS公募(Tokyo Illustrators Society公募)は、一般社団法人東京イラストレーターズ・ソサエティが主催するイラストレーションの全国公募展です。プロ・アマ・学生問わず応募可能で、デジタル・アナログを問わずオリジナル作品を募集します。応募・審査はすべてオンラインで完結し、TIS会員および著名なゲスト審査員による厳正な審査が行われます。TIS大賞(賞金30万円)、金賞、銀賞、銅賞、企業特別賞などが設けられ、入賞・入選作品はWeb展覧会で公開されます。応募料は1点2,000円(最大10点まで)で、知的財産権は応募者本人に帰属します。新たな才能発掘とイラストレーション界の発展を目指す登竜門的な公募です。
  • 賞金・副賞:TIS会員による選出+冊子掲載
  • サイズ制限:サイズ自由(Web応募)
  • 年齢制限:なし(ただし中学生以下は不可、16歳以上推奨)
  • 応募時期:8月頃
  • 審査員例:TIS会員全員(近年:宇野亞喜良、100%ORANGE、ヒグチユウコ、五十嵐大介など)

アートストリーム(大阪)

  • 概要:アートストリーム(ART stream)は、大阪を拠点に開催される新進アーティストのための展覧会&アートマーケットです。関西発の若手・新進アーティストを対象に公募し、選ばれた作家が作品を展示・販売できる場を提供します。会場は主に大丸心斎橋店北館のイベントホールや劇場で、毎年多くの作家が参加しています。入場無料で一般来場者も気軽にアートを楽しめるほか、企業やギャラリー関係者との出会いの場としても機能し、アーティストのキャリア形成や販路拡大をサポートしています。関西のアートシーン活性化に寄与する注目のイベントです。
  • 賞金・副賞:企業賞+展示+副賞
  • サイズ制限:100cm×100cm以内(F20以内が適正)
  • 年齢制限:なし(未成年は保護者同意要)
  • 応募時期:6〜7月/開催:9月
  • 審査員例:グランフロント大阪、大阪市、サントリー、FM802などの審査員+企業担当者



アーチスト ニューゲート(ARTIST NEW GATE)

  • 概要:ARTIST NEW GATEは、画家とギャラリーが協力し、新人アーティストの発掘と支援を目的に毎年開催されている公募コンペティションです。応募資格や年齢制限はなく、オリジナルの壁掛け可能な平面作品(過去1年以内制作)を1点提出することでエントリーできます。審査を通過したファイナリストは展覧会で作品を発表し、グランプリ受賞者には賞金50万円とあべのハルカスアートギャラリーでの個展開催権が授与されます。これまで延べ1,500名以上が応募し、受賞者の中から個展開催や国際アートフェア出展など活躍する作家も輩出。若手アーティストの登竜門として美術界の活性化に貢献しています。
  • 賞金・副賞:賞金50万円、あべのハルカスアートギャラリー個展開催権など
  • サイズ制限:サイズは10号~20号に限定
  • 年齢制限:なし、プロ・アマ問わず誰でも応募可能
  • 応募時期:11月〜12月
  • 審査員例:中島健太、絹谷香菜子、福井江太郎、塩野秀樹、加藤信介、岩崎かおり、井口泰、
  • 宮本典羊、大城崇聡、YOSHIDA、井浦歳和、佐藤詩織


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